2021.07.21

X.SINCEではじめる、ヘルスケアの新規事業 ~導入事例とビジネスモデル解説編~<ウェブセミナーレポート>

スマートウォッチの普及に見られるように、近年テクノロジーを活用したヘルスケアサービス「ヘルステック」が盛り上がりを見せています。スマートフォンアプリを中心とした、ヘルスケアサービスでの健康管理もその代表と言えるでしょう。

しかし、ヘルスケアサービスとひとことで言っても、その開発は容易ではありません。

そこで本記事では、2021年6月9日(水)にソニー ヘルステック部が主催した、ウェブセミナー「X.SINCE(エクスシンス)ではじめる、ヘルスケアの新規事業 ~導入事例とビジネスモデル解説編~」の様子をレポート。新しくヘルスケアサービスをはじめるための「コツ」から、ソニーネットワークコミュニケーションズが2021年4月にローンチした、ヘルスケアサービスの開発を容易にするためのプラットフォームサービス「X.SINCE」の特徴とその導入についてのステップを紹介します。

新規ヘルスケアサービス導入5つのコツ

ヘルスケアサービス プラットフォームで効率的なサービス開発をX.since

新しく自社でヘルスケアサービスをはじめる場合、最初におさえておくべき5つのコツがあります。

コツ1.ユーザー負担にしないなどの工夫

世界のフィットネスクラブ国別会員数の割合(国際ヘルス・ラケット・スポーツクラブ協会調べ)を見ると、アメリカは人口あたり20.3%。続いてカナダは15.5%、イギリスは14.8%。それに対して日本は3.33%にとどまっています。このことから日本人は「健康」にお金をかけない国民性を持っていると考えられます。

こうした状況では、月額課金などの有料ヘルスケアアプリは広がりづらいと言え、課金ポイントの工夫が重要です。たとえば健保組合、あるいは会員サービス企業が費用を負担するなど、ユーザーに金銭的負担のない仕組みづくりを検討しましょう。

コツ2.初期投資をできる限り抑える

ヘルスケアアプリには、たくさんの機能が求められます。たとえば基本機能だけでも「歩数・活動量」「食事」「睡眠」「体重・体脂肪の記録」などが考えられるでしょう。それらをゼロから開発するだけでもアプリをリリースするまでの初期コストがかさんでしまいます。

しかし、一般的なアプリの継続率は1ヶ月で15〜25%、半年後には10~20%まで低下します。特に運動に関する行動変容に関しては、さらに継続が難しいと言われており、アプリ利用料による売り上げはダウンロード数と比例しません。

新規事業のP/L(損益)

理想的な損益イメージとしては、初期投資の後、サービスインとともに売り上げが伸び、どこかのタイミングで黒字化し収益化することです。しかし、継続率の低さを考慮すると、実際は継続率改善のための機能改善への追加投資が必要となるでしょう。場合によってはサービスのピボットも必要となるかもしれません。

しかし、これらのアップデートやピボットを繰り返しているうちに、黒字化以前に資金がショートして事業を閉じてしまうことも珍しくありません。

新規事業の成功率を高めるには、機能を絞って初期投資を抑えてサービスイン。そこから市場の状況を確認しながら、追加投資に備えるのが一つのコツです。

コツ3.スモールローンチで利用分析

3C、4P、SWOT分析など、サービスローンチ前の市場分析は重要です。しかし、POC(概念実証)をクローズドユーザーに対して行い、必要とされる機能を盛り込んだのにもかかわらず、ローンチしてみたらユーザー数が想定より伸びないといった事態がよく起こります。

LPの打ち出し方がささらなかった、ユーザー登録の時点で脱落してしまっていた、コア機能が使われなかった……そういった失敗理由がわかるなど、ローンチしてから初めてわかることが多いのも新規事業の特徴です。概念実証にかけている時間とお金があるのなら、スモールローンチして早く市場の反応を見た方がいいという場合も少なくありません。

コツ4.外部委託やSaaSを利用してみる

先述の通り、ヘルスケアサービスには「歩数・活動量」「食事」「睡眠」「体重・体脂肪の記録」などたくさんの機能が必要とされます。これらすべてを自社開発していては莫大なコストと開発期間がかかってしまいかねません。

自社にメソッドやノウハウ、リソースがない場合、初期投資を抑えたスモールローンチを行うためには、データベースや機能API、もしくは「X.SINCE」などのSaaSやアウトソーシングといった外部の技術やサービスを使うことがおすすめです。

コツ5.独自のアセット活用で差異化

外部の技術やサービスを活用してサービスを開発した場合、どのように他社製品と差異化するかが課題となってきてしまいます。そこでソニーネットワークコミュニケーションズがおすすめしているのが、以下のような独自の自社アセットで差異化する選択肢です。

  • 独自の会員基礎
  • 独自のチャンネル・販路
  • 独自の商品力
  • 独自のインセンティブ
  • 独自のコンテンツ

不足した技術を外部委託やSaaSで補いながら開発資金を浮かせ、独自アセットで差異化を行い、レバレッジを効かせるのがコツと言えるでしょう。

ヘルスケアサービスのプラットフォーム新サービス「X.SINCE」

ソニーネットワークコミュニケーションズが、新たにリリースした「X.SINCE」は、ここまでご紹介してきた、5つのコツのうち「初期投資をできる限り抑える」「スモールローンチして利用分析」「外部委託やSaaSを利用してみる」「独自のアセット活用で差異化」の4つを押さえながら新規ヘルスケアサービスを立ち上げるためのプラットフォームです。

その3つの特徴を以下でご紹介します。

特徴1.スピード開発:高品質な機能とデザインを、サービスに合わせてセレクト

食事記録、体重・体脂肪率管理、睡眠記録、アドバイス機能、お知らせ、チャレンジといった、ヘルスケアサービス構築に必要な機能が用意されています。これらの機能は今後も随時追加予定です。

また、優れたデザインテンプレートを活用することで、スタイリッシュなアプリが実現できます。アイコンや配色はカスタマイズできるので、独自性を演出することも可能です。

高品質な機能やデザインからサービスコンセプトに合わせてかんたんスピード開発

特徴2.独自性のあるサービス実現:企業の強みを生かしたコンテンツ連携

コンテンツ連携や配信が行えるので、企業独自のコンテンツと連携することで独自性の高いサービスを実現できます。

また、ユーザー属性情報等によるコンテンツ配信ロジックのカスタマイズも可能です。これにより、食事記録の栄養価不足に基づいた自社商品やレシピ提案など、ターゲットへより高い精度でのリーチができるようになります。

企業が持つコンテンツやアセットを利用し強みを生かした独自性のあるサービスを手軽に実現

特徴3.ソニーのAI技術やヘルスケアデータ・ノウハウの活用

ソニーには、長年の研究開発で生み出したAI技術や、培ってきたヘルスケアデータやノウハウがあり、「X.SINCE」で活用可能です。

たとえば、独自の食事画像解析技術は業界トップクラスです。1枚の写真から複数の料理や食材を検出するため、確度の高い候補を表示することができます。

ソニーのAI技術や、これまでのヘルスケアサービス展開で培ったデータ・ノウハウを活用できる

「X.SINCE」の2種類の活用方法

「X.SINCE」の活用法

「X.SINCE」には大きく2種類の活用方法があります。

  • 既存アプリへの機能追加

    既存の自社アプリに、「X.SINCE」APIを通して「食事管理機能」などの機能追加を行う方法

  • 新規アプリ開発

    「X.SINCE」をベースに、低コストで高品質な自社のヘルスケアアプリを作る方法

すでに存在する自社アプリの機能拡張に「X.SINCE」を活用するか、それとも新たにアプリを開発するために「X.SINCE」を活用するか、それぞれ自社のニーズに応じた導入が選べます。

まとめ

以上、ヘルスケアサービスを成功に導く5つのコツと、それをサポートするソニーのヘルスケアサービスプラットフォーム「X.SINCE」をご紹介しました。

通常、自社開発によるヘルスケアアプリのサービスインには要件定義から12ヶ月かかりますが、「X.SINCE」を活用した場合、最短3ヶ月程度で立ち上げることも可能となります。また、「X.SINCE」活用の際には、新規事業立ち上げの経験豊富なスタッフが企画段階からサポートいたします。

初期投資をできる限り抑え、SaaSを活用しながらも独自性あるサービスをスモールローンチする。そのためにはぜひ「X.SINCE」をご検討ください。

PROFILE

X.SINCE 編集部 X.SINCE Team

X.SINCEのサービスサイト編集部は数名で運用中。X.SINCEの使われ方や技術情報など積極的に発信してきます。

資料ダウンロード

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